What’s “KIYARI”

空師 SORA-SHI

https://youtu.be/0EsNmfBcrTk

日本の林業では長い年月かけて育てた木を刈り取ることを収穫ではなく伐採と呼ばれ、環境破壊のイメージをもたれます。その逆に植林を進め緑化を進める仕事ともいえます。また、美しい自然を守る為には、自然の流れに任せる事が大事で鎮守の森に人が手を加える事は傲りがあるという意見もあれば、その逆に間伐など人が手を加える事が山の健康が保つ為に必要とも言われます。
人間を含め地球に生きる全ての生命<植物、動物、菌類、土壌、気候、人間…> それら全ての多様な生態系が繋がり合うことが大切だと思います。

そのための人間やその社会を含めた有機的なシステムを改めて考え直し、構築することが必要とされているのではないでしょうか。
林業が担う役割はそのシステムの中で、まるで土壌や根っこの様に根幹を支える大切なものではないでしょうか?

林業が衰退すれば、山から人が減り、里山が衰退し、木が放置され、不健康な森になります。
林業は都会のニーズにも依存しているから、都会とも繋がっています。しかし現在は都会に人間が流れすぎています。
山にいる人達が戻ってくることで循環的な社会も復活するのではないでしょうか。(つまり地方活性化が必要である。)

「もっとも美しき森は、またもっとも収穫多き森である」 アルフレート・メーラー 

彼の言葉は、人が美しく感じる森林は、木材など森林の生産量も多く、生物多様性も守られていることを示している。つまり景観などに対する人の感性と、経済的功利性、そして自然界の生態系維持の三者は、対立することなく併存できるということである。
逆に言えば、生産量や効率を追いかけた林業は自然を破壊し、人の目にも殺伐とした光景を描いてしまう。しかし、ていねいに、細やかに森林に向き合
う仕事を行えば、その三者の循環を実現できる可能性があるのだ。
それを実現するために必要なのは、森林の美しさを感じ取る感性と、森林と直接向き合い本質を見抜く勇気だろう。それは「子供心」のようなもので
はないだろうか? 子供は、妙な知識に左右されることなく景観を感じ取り、森が元気か病んでいるか気づく力があると思う。
そうした直感を育まないといけないのではないでしょうか?

未来の若者、子供達に少しでもその感性を育むきっかけになるような映像を目指したいと思います。

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